※主に Mac ユーザーに向けた記事となります。
みなさん、矢印キー (カーソルキー) 使ってますか?
はい。でもあれって遠いですよね。普通に文字を打つときの手の位置 (ホームポジション) を崩さない限り、矢印キーを押すことはできません。
そこで、もう矢印キーは使わないでください!
次の 4 つを使ってください
ということで、矢印キーの代わりに次のショートカットを使ってください!
- 「→」の代わりに Control + F
- 「←」の代わりに Control + B
- 「↑」の代わりに Control + P
- 「↓」の代わりに Control + N
覚え方としては、F, B, P, N がそれぞれ英単語の頭文字になっているので、まずはそれで覚えましょう。するとそのうち手が覚えるようになっていきます。
横書きで文字を入力しているときをイメージすれば、「→」は先に進むことなので “Forward” 「←」は後ろに戻ることなので “Backward” となります。また、「↑」は手前の行に戻ることなので “Previous” であり、「↓」は次の行に進むことなので “Next” となります。
さらに追加
あとは、Backspace キーも遠いですよね。Enter キーはギリギリ小指が届くものの、Backspace キーは手の位置を変えないとちょっと小指でも届かない。なので、これも使わないでください。Control + H を使いましょう!
ちなみにこれらのショートカットを Emacs キーバインドなどと呼んだりします。Emacs (そういう名前の有名なテキスト編集ソフト。宗教のようなもの) で採用されていたショートカットということですね。
これが macOS には最初から搭載されているというわけです。
「Emacs キーバインド」などで調べるとさらに多くのショートカットが出てきます。
ただ、最初は覚えきれないと思うので、必要に応じて調べてみるとよいでしょう。
Control + A で行頭移動、Control + E で行末移動、Control + K で行末まで削除、などは筆者もよく使います。
Windows の方へ・・
なお Windows でも AutoHotKey などの追加のソフトを入れれば同様のショートカットキーを設定することができるので、Mac と併用している方などは設定してみると良いかもしれません。たとえばこちらの記事が分かりやすいでしょう。
https://hayariapp.hatenablog.com/entry/autohotkey/emacs
余談: 矢印そのもの
完全に脱線して余談として話します。
この記事には何度も矢印の記号「→」「←」「↑」「↓」が登場したわけですが、これを入力するのって面倒ですよね。「みぎ」とか「やじるし」とかで何度も変換したりしていませんか?
Mac では「ZK」「ZJ」「ZH」「ZL」をそれぞれ入力すると上下左右の矢印になるんです。
h, j, k, l で上下左右を表すというと、やはり Vim (そういう名前の有名なテキスト編集ソフト。宗教のようなもの) が思い起こされます。
今回は Emacs という言葉を連呼してしまいましたが、Vim 信者の方もこれで溜飲を下げていただければ幸いです。
また、Vim や Emacs など初耳だったという方も、それはそれで深い世界が広がっているのでもし興味があれば調べてみるといいでしょう・・